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紙面から

トリノ五輪総括、祭典の舞台裏

 日本勢のメダルはフィギュアスケート女子の荒川静香(24)の金1つ。期待されたスキーのフリースタイルやスノーボード、スピードスケートなどはメダルなしと低調に終わったが、勝者も敗者もさまざまなドラマを見せてくれた。五輪を振り返り、5つのキーワードで祭典の舞台裏を探った。

 ◆自然体 金メダル候補が次々と敗れた五輪にあって、勝者に共通していたのは自然体でいたこと。荒川は直前合宿でオフ中にもかかわらず、私服で練習会場に姿を見せ、インターネットを楽しんだ。「長野は選手村のマクドナルドにシェイクがなかった。それと、おいしそうなエビフライがあったけど品切れ。それが心残り。そのために五輪を目指してきたのかも」と笑い、五輪の雰囲気をさらりと受け流していた。

 ◆予想外 最も予想外はジャンプ原田の失格だろう。規定で体重が61キロ以上のはずが、200グラム足りなかった。本人は「61キロまでなら大丈夫と勘違いした」と説明。しかし、37歳のベテランが勘違いするはずはない。実は、これはコーチらの責任問題に発展させないため、とっさに思いついた方便。1人で責任を背負い込む原田らしい発言だった。

 ◆ピーク 今回は日本の調整不足が目立った。スピードスケート加藤らが所属する日本電産サンキョーは大会直前に海外から1度日本に帰国。その中には「1回帰って逆に体が疲れて体調は最悪」と漏らす選手もいた。直前で風邪をひいた岡崎は、500メートル4位だけに悔やまれる。

 ◆脱長野 アルペン男子回転では22歳の湯浅が7位。フィギュアは15歳の浅田も控え、4年後のバンクーバーに向け着実に若手が育っている。その半面、岡崎やジャンプ岡部ら長野五輪メダリストも奮闘した。ある競技関係者は「これでは世代交代が進まない。メダルが1個もなかった方が、選手強化の抜本的な対策が話し合われる好機になり、逆に良かったのでは」とジレンマを感じていた。

 ◆あれ? 良くも悪くもイタリアらしい「いいかげんさ」が目立った。冬季五輪のはずなのに、雪が降ると会場間を運行するシャトルバスがストップ。タイヤを見ると夏用なんていうのがよくあった。チケットもどこもほぼ完売状態のはずが、順延となったスキー複合は観衆約20人と日本の草大会並みだった。

[2006/2/28/07:59 紙面から]



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