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紙面から

【八木沼純子の目】静香金、心と準備の勝利

【八木沼純子】フィギュアスケート

 本当に「すごい」のひと言です。朝の公式練習や直前の6分間練習で完ぺきな荒川選手の姿は、2年前に世界選手権で優勝した時と同じでした。「きっと、このまま演じてしまうんだろうな」と安心して見ていたのですが、その通りに演じ切ってしまうすごさには、やはり鳥肌が立ちました。

 3回転−3回転ジャンプの後半をとっさに2回転に切り替えたところに、今までの苦しみが生かされた気がします。今季は新採点方式の対応に、すごく苦しんでいました。求められるものが多く、その中でどう新しいプログラムをつくれば戦えるのか。いとも簡単に金メダルに届いた印象がありますが、試行錯誤してきた苦しみが、土壇場の大舞台で発揮されたのです。

 それにしても、金メダルの重圧は想像を超えたものでした。ここ一番に強くないコーエンだけでなく、修羅場を経験しているスルツカヤですらミスを犯しました。それに対して、荒川選手には「メダルよりも、最高の演技をするだけ」という精神的な強さが見えました。誰よりも滑らかなスケーティングと、しっかりとした準備。すべてがうまく合わさったと思います。日本フィギュア界が、ようやく幕を開けた瞬間です。

[2006/2/25/09:58 紙面から]



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