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紙面から

600人の村出身パーション金/アルペン

<トリノ五輪:アルペンスキー>◇22日◇決勝◇女子回転

 アルペン女子のアニヤ・パーション(24=スウェーデン)が「スキーの神様」にまた1歩、近づいた。22日、セストリエール会場で女子回転が行われ、パーションは2回合計1分29秒04で五輪初の金メダルを獲得した。人口600人の村出身で、同じアルペンで同郷の英雄となったインゲマル・ステンマルク氏に続き、世界に名をとどろかせた。日本勢は星瑞枝(20)の27位が最高だった。

 大歓声の中、パーションはコースを駆け上がり、うつぶせになって滑り降りた。恒例の優勝パフォーマンスを、五輪で初めて披露できた。W杯総合2連覇、昨年の世界選手権2種目制覇の女王も、うれし涙をこぼした。前回五輪は大回転銀、回転銅メダルに終わっただけに「この瞬間をずっと待ち続けた」。携帯電話で母国スウェーデンの国王、ステンマルク氏から祝福され満開の笑顔になった。

 パーションにとって、ステンマルク氏は神様のような存在だ。ともにスウェーデンの首都ストックホルムから約1200キロ離れた北極圏の小村ターナビー出身。小さなスキー場しかない人口約600人の村から、男女の世界王者が誕生した。ターナビー村議会では2人の活躍をたたえて、村を囲む山に2人の名前をつけた。スキー博物館も完成し、ステンマルク氏のスキー用具、写真などの展示物に続いてパーションのものも増え続けている。

 「私は彼の伝説的な活躍を聞いて育ち、少しでも強くなりたいと思って頑張っている」。この日は「ウオーミングアップでひざを痛めて、大変だった」と打ち明けたが、それを感じさせない強さを発揮した。1回目でトップに立ち、2回目も雪と濃霧にほかの選手が苦しむ中、さらに鋭いラインで旗門を攻め、女子複合優勝のライバルのコステリッツ(4位)にも勝った。

 北欧の農耕馬のようなど迫力の尻、足腰を見ても当分、女王の座を譲りそうにない。故郷を離れ、02年からはモナコに住むアルペン女王は「家に帰ったらビーチで昼寝かクルージングね」と豪快に笑った。【佐藤智徳】

 ◆アニヤ・パーション 1981年4月25日、スウェーデン・ターナビー生まれ。昨季まで2季連続でW杯総合優勝のオールラウンダー。昨年の世界選手権は2種目制覇、01年世界選手権回転優勝。前回五輪で銀と銅、今大会は滑降とアルペン複合で銅メダルを獲得。170センチ、81キロ。

[2006/2/24/10:11 紙面から]



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