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紙面から

ニッポンお家芸失墜…団体6位/ジャンプ

ジャンプ団体戦2本目を終えた岡部孝信(撮影・田崎高広)
写真=ジャンプ団体戦2本目を終えた岡部孝信(撮影・田崎高広)

<トリノ五輪:ジャンプ>◇20日◇団体◇ラージヒル(HS140メートル、K点125メートル)

 日本ジャンプ陣浮上せず。スキー・ジャンプ団体で日本は6位に沈んだ。伊東大貴(20)一戸剛(29)葛西紀明(33)岡部孝信(35)の新布陣で臨んだ日本は1回目、誰1人としてK点(125メートル)に届かず6位と出遅れた。2回目は葛西、岡部のベテランが130メートルを超えるジャンプを見せたが、追い上げに失敗した。リレハンメル、長野五輪で築いた団体の伝統は完全に崩壊した。

 気付けば世界はもう手の届かない遠いところにいってしまった。1回目。トップバッター伊東が121・5メートルの8位でつまずくと、その後も連鎖反応のように次々と失速した。頼みの綱のアンカー岡部も121メートル。1人もK点を越えない6位での折り返しで、早くもメダルは絶望的状況になった。

 ランディングバーン横で後続の選手を待つ日本チームの顔は硬直していた。2回目こそ岡部、葛西のベテランが130メートル越えのジャンプで気を吐いたが、欧州勢にそれを10メートル近く上回る異次元のジャンプをされては、6位をキープするのが精いっぱい。岡部は「やっぱりしくじっている。何かしっくりこない五輪だった」とさえない表情で話した。

 完全な力負けだった。前回ソルトレークシティー五輪はメダル争いになんとか食らい付いての5位も、今回はまったく絡めない6位。五輪前の目標を6位に設定したユリアンティラ・ヘッドコーチは「失望したり驚いたりではく、思ったとおりの結果」と冷静に分析したものの、サプライズのない順位に落ち着いたことがむなしかった。

 昨年夏にユリアンティラ氏がヘッドコーチに就任し、挙党態勢で強化していく方向性を打ち出したが、各企業チームの足並みはそろわなかった。下半身を中心としたフィジカルメニューによる踏み切りの改造で復活を目指したが、半年では時間が足りなかった。同コーチは「企業単位ではなく、チームとしての活動がなかった」と日本伝統のやり方をやり玉に挙げた。

 同コーチの契約期間は10年バンクーバーまで。来年の世界選手権はこのメンバーが中心となるが、それ以降は思い切った若返り策を断行する可能性はある。同ヘッドコーチは「今のこと半年先のことばかり考えてはいけない。将来を見据え、選手を育てないといけない」と体質改善を訴えた。

 1回目の上位8位に入れず、2回目進出を逃した昨年の世界選手権のような危機的状況は脱した。伊東は「五輪の借りは五輪でしか返せない。バンクーバーで日本人が光ればいい。自分もそのうちの1人になりたい」と悔しさをこらえた。日本はこれからの4年でどん底からはい上がり、もう1度栄光を手にする。【小林明央】

[2006/2/22/09:57 紙面から]



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