このページの先頭



ここから共通メニュー

共通メニュー

ホーム > 2006年トリノ五輪 > 紙面から


紙面から

500m失格ティメル1000m金/Sスケート

<トリノ五輪:スピードスケート>◇19日◇女子1000メートル

 女子1000メートルが19日(日本時間20日)行われ、98年長野五輪金メダルのマリアンヌ・ティメル(31=オランダ)が、1分16秒05で優勝した。14日の500メートルでフライング失格した悪夢を乗り越え、2大会ぶりに女王の座を奪回した。吉井小百合(21)が1分17秒58で日本勢最高の15位。岡崎朋美(34=富士急)は1分17秒63で16位だった。

 5日前の悪夢を自らの力で振り払った。11組で滑ったティメルが首位に立つ1分16秒05。残り7組が1組ずつ終わるたびに「まだ圏内」と笑みがこぼれた。最終組が終わると、リンク内で両手を突き上げた。「この色のメダルになるとは夢にも思わなかった」。悔し涙をうれし涙に変えた。

 上位を狙った14日の500メートル1回目で、まさかのフライング失格。スターターとの呼吸が合わず、ただ1人滑らずに終わった。インコースを示す白色のアームバンドを地面に投げつけ、リンク内のベンチで大泣きした顔を覆った。悔しさはリンクで晴らすしかなかった。

 レース後の会見では「悔しさ? 当たり前でしょ。4年間頑張ってきたのに何もなしで帰るのは嫌じゃない」と言い放った。さらに報道陣に対し「まだ怒っているんだから、その質問は気を付けてよ」とニヤリ。ジョークが飛び出すほど気持ちは晴れやかだった。

 オランダも沸いた。同姓で交際中のサッカーオランダ代表第2GKのヘンク・ティメルと、オランダとイタリアのスタジオをテレビ中継でつないだ。司会者とのやりとりで、ヘンクは「金メダルをもらったら結婚しようよと話しました」。それを聞いたティメルは「ひざをついてプロポーズをしていないからダメよ」と一蹴? 笑いが絶えなかった。

 30歳代が活躍する女子の象徴でもあった。34歳のジュロワが500メートルを制し、2位が32歳の王曼利。1000メートルで31歳のティメルが続き、しかも1大会低迷を挟んでの復活V。リンク上では、岡崎とほおを寄せ合った。「ああいう能力があればいいなあ。見習いたい」と、同世代の岡崎がうらやむ快走だった。

 今季W杯3位が最高だった種目で、悔しさをパワーに変えた不屈の精神でドラマを演出。22日の1500メートルでは再び2冠に挑む。「今は調子がいいし、スタートしてどこまで行けるか自分でも楽しみ」と意欲的に話した。気が強い性格から「女王」のニックネームを持つティメルが、長野の再現を狙う。

[2006/2/21/07:10 紙面から]



最新ニュース

記事バックナンバー



ここからサイドエリア

 

このページの先頭へ

ここからフッターエリア