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紙面から

怜奈7位、父に捧ぐ/フィギュア

<トリノ五輪:フィギュアスケート>◇13日◇ペアフリー

 7位に終わった井上は、1輪の白い花を大事に抱えていた。演技後、父雅彦さん(享年46)の遺影を掲げた母玲子さんが階段を下りて、投げ込んでくれた花。「いつもひっそり見ている母が、まさか下りてきてくれるとは思わなかった。私を一番の誇りに思ってくれているんです」。12年ぶり3度目の五輪が終わった。涙はない。「満足しています」と誇らしげだった。

 米国代表として臨んだ今大会。男性に放り投げられるようにして跳ぶスロージャンプで、トリプルアクセル(3回転半)の大技で勝負に出た。SPのようにはいかず、着氷で転倒したが、その後3種類のリフトはすべて最高レベル4をマークした。自己ベストも更新。「最後の五輪がこれ以上望めない、一番の思い出になりました」。

 父の死、長野五輪代表漏れ、自らの肺がん。数々の苦難を乗り越えてきた。経済的事情で自ら衣装の飾り付け。シーズン最初は間に合わず、今季のGPスケートアメリカなどは完成途中のまま出場した。卵巣断裂の大けがも経験した。それでも、スケートを続けてきた。「これからも、辞めようと思ったら辞めるし、続けたければやる。今まで通り、自由気ままです」。そう言うと、最高の笑顔で五輪のリンクを去った。

[2006/2/15/07:53 紙面から]



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