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紙面から

次の五輪へ船木はもう飛んでいる

船木は札幌宮の森ジャンプ競技場で練習を続けている
写真=船木は札幌宮の森ジャンプ競技場で練習を続けている

<幻の五輪ライバルは今>

 長野五輪のラージヒル、団体金メダリスト船木和喜(30=フィット)は、競技が終わった約6時間後、札幌・宮の森ジャンプ競技場のスタート地点にいた。国内で調整する選手に交じり、午前のうちに7回飛んだ。深夜の中継は練習があるため見なかった。出掛ける前のニュースで確認し「残念な結果でしたね」。選手個人に関する発言は避けた。現役選手としての誇りだった。

 トリノ五輪に出場できなかった悔しさは心の奥にしまっている。今は昨年8月から取り組んでいるフォームの完成に心血を注ぐ。「本当は代表選考までにつくり上げ、五輪に出場することが目標だった。なくなった今はゆっくりとつくり上げて、先に進みたい」。1回1回、感覚を研ぎ澄まして飛ぶ。視線の先には、来年の世界選手権や10年バンクーバー五輪がある。

 前進し続ける理由を「僕は勝ちたいという気持ちが強いから」と笑って話す。練習終了後には1人、競技場の係員を訪ね「ありがとうございました。また明日もお願いします」と笑顔で頭を下げた。自分が今、戦っている場所への感謝。1つ1つの積み重ねが、次のステップにつながると信じている。【北尾洋徳】

[2006/2/14/08:43 紙面から]



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