紙面から
【小野学】ラージで浮上せよ!
【小野学】
ノーマルヒル(NH)は日本にメダルの可能性が十分にあった。優勝したビステルはW杯個人総合10位。11位の岡部君と実力差はない。それだけに惜しかった。五輪は一発勝負。しかも、どの選手もW杯に出場しているためNHは練習不足で、流れに乗ればメダルに近づくことができた。
ここの台は追い風で、しかも標高が高い。くせ者の台だろう。空気が薄い、向かい風を得られないとなると、空気を上手に利用するタイプの選手にはダブルパンチといえる。優勝したビステルは対照的に典型的なパワージャンプ型。飛び出しの瞬間のインパクトで飛距離を伸ばすタイプだ。言い方は悪いが、勢い勝負の選手に有利に働いた。逆に岡部君、伊東君はともに風を利用することがうまい。この日のような追い風だと、さらに厳しくなる。
BMIルールやスーツの規制で公平になった。実力差が接近し、W杯では優勝者がめまぐるしく変わっている。だから昔のニッカネンやマリシュのように何連勝もする選手が減った。そういう意味でラージヒル、団体もW杯個人ランク30位以内に入っている日本勢に必ずチャンスはある。ただし、メダルを取るためには2回とも少しのミスもない、完ぺきなジャンプが求められる。(北野建設監督、長野五輪全日本ヘッドコーチ)
[2006/2/14/08:29 紙面から]
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