このページの先頭



ここから共通メニュー

共通メニュー

ホーム > 2006年トリノ五輪 > 紙面から


紙面から

条治13日再び日の丸揚げる

日本選手団の旗手を務める加藤(共同)
写真=日本選手団の旗手を務める加藤(共同)

 トリノ五輪が10日、コムナーレ競技場で開会式を行い、17日間にわたる祭典が開幕した。スピードスケート男子500メートルの世界記録保持者、加藤条治(21=日本電産サンキョー)が日本選手団の先頭に立ち旗手の大役を果たした。歴代旗手は不振のジンクスを破り、13日の500メートルでは、6大会連続メダル獲得の「お家芸」の伝統を守る。日本選手団主将を務めたスピードスケートの岡崎朋美(34=富士急)は、体調不良をおして開会式に強行出席し、笑顔を振りまいた。

 日本伝統の継承者が堂々と行進した。日の丸の旗を持ち替えながら、右手で、左手で、加藤が何度も手を振った。大観衆を見渡すと自然とほおが緩んだ。32番目に登場した日本選手団の先頭で、21歳になったばかりの若武者が選手団112人を引っ張った。「スタンドを見上げて、見たことのない風景だったので少しびっくりしたが、すぐに喜びが込み上げてきた」。零下5度の寒空の中、約3時間の祭典を楽しんだ。

 旗手と同様に、本業での重責を背負う。男子500メートルは、84年サラエボの銀メダリスト北沢から途切れることなく6大会連続でメダルを獲得。外国勢に比べ小柄な日本人が瞬発力で勝負できるスプリント種目で、冬季競技では最も好成績を継続している「お家芸」だ。

 昨年11月に清水宏保の世界記録を加藤が塗り替えたように、日本勢が中心で動いているのは間違いない。鈴木強化部長は「日本が世界に誇れる種目だろう。加藤には、おれが取る、という気迫を感じるし、攻めの滑りをしてほしい」とメダル獲得を託した。

 17%の壁も破る。その大会の顔ともいえる歴代旗手のメダリストは、98年長野大会で金の清水ら2人だけ。20%にも満たない不吉なデータもあるが「メダル争いの中にはいる」とジンクスに立ち向かう。

 「微調整だけど感覚的に良くなっている」。照準を500メートル競技日の13日だけに絞っている。「やるべきことをしっかりやって、それが良い結果につながればいい」と力を込めた。決戦の日も日の丸を揚げてみせる。【村上秀明】

[2006/2/12/09:38 紙面から]



最新ニュース

記事バックナンバー



ここからサイドエリア

 

このページの先頭へ

ここからフッターエリア