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美姫決断!!大勝負4回転

【クリーブランド(米オハイオ州)10日=千歳香奈子通信員】フィギュアスケート女子代表の安藤美姫(18=愛知・中京大中京高)が、メダルをかけた大勝負を決断した。新フリー曲「蝶々夫人」で、大技4回転ジャンプを演技の冒頭に持ってくることが11日、明らかになった。これまで、4回転ジャンプを最初に持ってきたことは1度もない。世界の女子で安藤しか成功していない大技を最初に決めて勢いに乗り、夢の表彰台に駆け上がる。

 安藤の強い決意が、にじんだ。オペラ蝶々夫人の冒頭。その後の演技の出来を大きく左右しかねない最初に、大技を持ってくる。現在、米クリーブランドで練習を見守るキャロル・ヘイス・ジェンキンス・コーチは「五輪のプログラムの最初に入れるつもり。五輪で見せるべきだと思う。今、練習をしていて、ミキも挑戦したいと言っているし、私もさせたい」と、安藤の背中を後押しした。

 今まで、最初に4回転ジャンプを持ってきたことはない。今季これまで用いていた「マイ・ファニー・バレンタイン」は、片足を頭上に掲げるビールマンスピンで始まり、最初は3−3回転の連続ジャンプに挑んでいた。4回転はその次の構成。昨季、一昨季も同じく、連続ジャンプが最初のプログラムで、初めて成功させた02年シーズンは、4度目のジャンプだった。

 だが、これでは気持ちが揺らいでしまう。昨年12月のGPファイナルは、直前に「失敗してもいいから『4回転の安藤美姫』のプライドを持って頑張る」と宣言したが、いざ本番では挑まなかった。最初の連続ジャンプで転倒したことで、急きょ方向転換。弱気になり、城田監督から「才能はすごくある選手だけど、心も強くしていかないと」と奮起をうながされた。演技の冒頭なら気持ちが左右されることはない。弱かった過去の自分と、決別する意味もこもる。

 蝶々夫人に変えてから表情が明るくなった安藤を、ヘイス・コーチは「スケートも精神状態もすごくいい」と評価する。「メダルはスルツカヤら8人の争いになる。完ぺきなスケートだけでは金メダルは難しいかもしれないが、表彰台を目指したい。五輪独特の緊張をうまくコントロールできた者が優勝する」。60年スコーバレー五輪金メダリストのコーチから、その経験談を聞き、気持ちを新たにした安藤。強い決意で臨む最初のジャンプに、すべてをかける。

[2006/2/12/06:44 紙面から]



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