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紙面から

美姫リンクを独り占め

貸し切りリンクで最終調整できることになった安藤美姫
写真=貸し切りリンクで最終調整できることになった安藤美姫

 フィギュアスケート女子代表の安藤美姫(18=愛知・中京大中京高)が貸し切りリンクで最終調整できることが9日、分かった。イタリア・クールマイヨールでの代表直前合宿で、荒川静香(24)と村主章枝(25)が予定を変更して早めにトリノ入りすることが決定。入れ違いになる安藤が1人でリンクを使えることになった。五輪公式雑誌で期待の選手として取り上げられるなど、本番モードに入ってきた。

 安藤が、最高の環境を独り占めする。トリノの本番会場「パラベラ競技場」と同じ製氷責任者の手でつくられた氷に、ただ1人で立つ。集中練習を行うのに、これ以上の環境はない。日本代表の直前合宿地クールマイヨールが、安藤のためだけに用意されたステージと化すことになった。

 二転三転して生まれた産物だった。当初は荒川、村主と一緒に10日に同地に入り、約1週間の直前合宿を行うはずだった。しかし、予定はずれ込み、荒川と村主は11日に入国してクールマイヨールを訪れ、14日にトリノに移動。他国と一緒の時間にパラベラ競技場で練習する道を選んだ。

 安藤は13日にクールマイヨール入りして、18日にトリノに向かう。リンクは、朝10時から深夜0時まで使用可能で、移動日を除いても丸々4日間使える。骨折していた右足甲も回復し、現在は米クリーブランドで新フリー曲「蝶々夫人」を集中練習。世界で唯一成功している4回転ジャンプも再び、練習し始めた。米国フィギュア代表も使いたがり、現在練習中のアイスダンス代表の渡辺が「すごく良くて、トリノに戻れるかな」と絶賛するほどの環境で、さらに磨きをかける。

 国際オリンピック委員会が発行する雑誌「五輪レビュー」では、スピードスケート男子5000メートル世界記録保持者のクラマー(オランダ)、ジャンプのアホネン(フィンランド)らと並び、「トリノのスター」として紹介されている。「昔の話」(城田監督)だが「五輪後は佐藤有香さんのようなプロスケーターになりたい」とのコメントも添えられている。国際的な注目度も高まる中、メダルをつかむため、最高の環境で追い込みに入る。

[2006/2/10/09:31 紙面から]



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